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新年のご挨拶(西暦2009年)

皆様、新年いかがお過ごしでしょうか。

旧年中のトップページのアクセス数は、カウンタによりますと、約17万件ほど、昨年に引き続き、約2割減少した計算です。単位変換の問い合わせ件数はむしろ増加傾向なのですが、何かご不満な点などありましたら、ぜひご要望をお寄せください。

昨年を表す漢字は、「変」と決まったそうです。経済の変動、米国大統領の交代、日本の首相も交代したと「変化」を意味する「変」という意味、ということですが、マスコミなどでは、英語で言う"strange"の意味での「変」という解釈も多かったようです。ですが、私自身はやはり「変化」、あるいはその兆しを多く感じる1年ではありました。

やはり一番大きな「変」は、経済状況の変動です。米国発の金融危機に端を発するこの「変」ですが、経済情勢というのは浮くときがあれば必ず沈むもの。私は経済状況そのものよりも、これまである意味「絶対視」されてきた「米国型の経済」が、もろくも破綻したことの方が、よほど大きな「変」ではないかと思います。
ここ数年、日本は官民を問わずあらゆることで、米国に倣うことを唯一の「解」と考えてきたきらいがあります。特に非正規雇用の拡大や医療制度改革、年金制度改革などでは種々反論もあったのですが、「米国では成功している」という紋所に抗うすべも無く、とにかく、「自由化」と「競争原理」を車の両輪とする制度改革が急速に進められてきました。
しかしいまや状況は逆転しました。これまでよりどころであった米国は、いまや「反面教師」であり、過度な自由化は却って弊害をもたらすという、かつての日本である意味あたりまえであった考えが、米国内でも芽生えつつあるようです。

もう一つの「変」、オバマ次期大統領の選出も、これと無縁ではないでしょう。
経済状況ばかりではなく、これまでの米国のあり方の問題に、米国国民も気づき始めたと思われます。その意思表示が今回の選挙結果に他ならないのでしょう。他にもさまざまな論調が、米国というより、「『これまでの米国』が主導してきた世界」が「変わった」ことを感じさせます。これまで、「正しい」とされてきたことが、世界規模で変わりつつあるような感触、まさしく「変」の一年であったと考えます。

さて、翻ってわが国はどうでしょうか。
実は、私は麻生首相の就任は、実に大きな「変」であったと考えています。なぜかといえば、その前任、さらにその前任の首相も、いわゆる「小泉路線」の踏襲を掲げ、実行しようとしていたのに対し、麻生首相はその路線からの軌道修正を掲げ、さらには当の小泉元首相が推した他候補を押しのけて就任しました。私もいわゆる小泉路線をすべて否定するつもりもありませんが、現実にさまざまな問題点が露呈し始めており、現在の大量派遣切りなどはその顕在化であるといえるでしょう。完全ではないにしろ、従来の路線の修正を実現したこの就任は、世界の流れに遅れをとらない「変」であったと、私自身は考えています。
ところが、当の国民はあまり現首相を評価していないようです。その理由もいろいろあるようですし、個々人の考えに口出しするほど自分もえらいとは思いませんが、漢字の読み間違いや閣僚間の意見の相違の揚げ足取りにのせられて、本当に大事なことが何なのかを見失っている人も多いような気もします。
ラジオで言っていましたが、郵政国会のとき、ある大学の教授が学生に「雰囲気で小泉首相に投票しちゃったけど良かったんでしょうか」と、質問を受けたそうです。その当時から一番「変わっていない」のは、実は、日本国民そのものなのかもしれません。

当サイトで昨年一番の「変」は、「ユニットショップ」のリリースでした。とはいえ、実は本件に関してはほとんど反響が無く、少々残念な「変」でした。
当サイトのエネルギー源は、利用者の皆様の叱責と励ましです。このようなサイトを運営する側としては、叱責でも、無反応よりはありがたいものです。本年もご愛顧いただき、何卒ご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。

2009.1.5

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