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新年のご挨拶(西暦2011年)

皆様に謹んで新年のおよろこびを申し上げます。
とは申せ、ニュースによれば昨年末の大雪で、鳥取県では国道や鉄道が動かなくなり、車中等で年を越された方もおられる様子。今更ながらお見舞いを申し上げます。

2010年の漢字は「暑」であるそうです。その締めくくりが豪雪とは何とも皮肉な気もしますが、ともに自然の猛威という意味では同じかもしれません。
ただ、単純に自然の猛威ばかりでもないように思います。と、いうのも、変な言い方ですが今回の豪雪は「年末年始は大荒れ」という「予報通り」でしたし、国道の大渋滞ということなら、ほんの1週間ほど前に福島県で同じような事例が起こっていました。これだけの予兆がありながらこれほどの事態に発展したのは、それだけ今回の積雪がすさまじかったのかもしれませんが、なんとか回避する術はなっかたかとも思います。
自分は別に、行政等の責任を問いたいわけではありません。私が必要と思うのは「再発防止」です。よく言われることですが、再発防止に必要なのは「責任の追及」よりも、むしろ責任者を免責してでも隠された「真実」をえぐり出し、そこから学ぶことです。失敗を失敗と認めて初めて「反省」が生まれ、反省が生まれて初めて「対策」ができ、それではじめて再発が防止できるわけです。しかしながら、現実には事後の調査というのは責任の押し付け合いになりがちで、マスコミも「犯人捜し」に終始してなかなか建設的な方向に行きません。過度の責任追及は、必ずしも真実の追究にはならないわけです。今回の事例も、責任はとりあえず脇に置いておいて、これをはっきり「失敗」と認めた上で、どうしたら回避できたのかを真摯に学ぶことが必要だと思います。

と、申しますのも、ここのところ失敗を失敗と認めない事例が多いような気がするのです。特に、学校の教師や公安当局など、本来「正義」を率先垂範してしかるべき立場の人がそのような態度をとる事例が昨年は目につき、子供たちがこれをどう見ているのかな、と、少々思うところがありました。

当ページも開設以来15年になりますが、これまで多々失敗を重ねてきました。自分で気がついて直したものもあれば、指摘されて直したものもあります。そんな中、自分は失敗は失敗と正直に認め、デバッグレポートも常時公開し、ごまかしはしてこなかったとの自負はあります。今後もこれだけは堅持してゆきたいと思いますので、皆様のさらなるご協力をいただきたくお願い申し上げます。
旧年中のトップページのアクセス件数は14万件程度で、昨年よりも2万件ほど減少したようです。背景には、ほかにも優れたWebページ等が増えてきたこともあると思いますが、やはりまだまだ精進が足りないのが一番の理由でしょう。改善に向けたご提案等もいただけましたら幸いです。

本年もよろしくお願い申し上げます。

2011.1.3

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