緊急提言 義務教育10年制化の提案

〜ゆとり教育と学力低下防止の両立を目指して〜

おいそがしいところ、当ページをお読みいただきありがとうございます。

さて近年、新聞等で「学力低下」の文字をよく見るようになりました。当ページ(ユニットマーケット)も知識を扱うWWWサイトでもあり、主催者である自分も、この問題には大きな関心を寄せております。
巷間、その原因と解決策として、「ゆとり教育」が挙げられ、その廃止についても議論されているようです。たしかに、私はその因果関係について否定しようとは思いません。しかし、「ゆとり教育」自身の効果、有用性を議論するのではなく、そのために学力が低下するからというのは、問題の取り違えであると考えます。
学力低下の原因にゆとり教育が挙げられるのは、いうまでもなくゆとり教育のために学習時間を減らさざるを得ず、学習内容が減少し、それが学力低下の原因と考えられるからです。しかし、ゆとり教育で目指す方向性、すなわち、「総合的な学習」や「児童・生徒の自由な時間の拡大」自身が学力を低下させると考えている人は少ないと思います。すなわち、問題は、学習に必要な時間を確保できないことであり、学習時間を確保できさえすれば、ゆとり教育と学力の向上は両立できるはずです。むしろ、本来は「ゆとり教育を行うのにどれだけの授業時間が必要であるのか」が議論されなければなりませんが、実際のカリキュラム作成はまったく逆であると考えざるを得ません。

授業時間の減少の主因は、どう考えても学校5日制にあります。半日授業の土曜日とはいえ、学習時間が大幅に少なくなるのは誰の目にも明らかであり、これに、総合的な学習の時間を考慮すれば、必要な時間がなくなり、むしろ従来の学習より詰め込みに近くなったという意見も聞かれます。従来の学習内容でも、指導に必要な時間が足りないという声があったと記憶しております。無論、教師の資質の問題もあるでしょうが、結果として授業時間の減少が、深刻な影響を及ぼすことは想像に難くありません。

とはいえ、学校5日制は、教師の週休二日制でもあり、社会全体が週休二日制に動く中、あえてこれを元に戻すべきであるとは自分も考えません。
では、残る選択肢は何でしょうか。自分は、義務教育を1年延長し、従来の9年間の義務教育の内容を、10年かけて教えることを提案します。
具体的な方法としては、中学の課程を4年制とし、小学校から中学校までのカリキュラムを再分配し、まだ余裕があれば、現在の高校の課程の一部を組み込んでもよいと思います。

むろん、移行の方法や具体的なカリキュラム、教員の確保と必要な予算など、課題は多いと考えます。
しかし、日本という国が技術立国であり、1億2千万の人間がこの国土で自活するためには学力の低下はまさしく死活問題であることを鑑みて、私は以下のことを提案します。

<提言>
技術立国日本の将来を支える新しい世代のため、ゆとりある教育と必要な知識の習得を両立するため、義務教育を1年延長して10年とし、真にゆとりある教育を実現することを提案します。

上記提言に賛成してくださる方は、当方までメールください。また、当ページへのリンクも歓迎いたします。正直なところ、これからどうするかは明確なビジョンも何もありません。ですが、自分の直感に過ぎませんが、このままではいけないと思っております。
当方は、決して特定の政治勢力や政党と関連あるものではありません。また、そのような活動にならないことを強く願っております。本提言は単なる方法論であり、これまでの教育政策の一部あるいは全部を非難することを意図したものでもありません。御批判や御意見もどうぞお寄せください。当方、本業もユニットマーケットの業務もあり、お返事できない場合もあるかもしれませんが、できるだけ誠意を持って対応させていただきたいと思います。何卒よろしくお願い申し上げます。

2005.2.6 内村知行
mailto:master@unitmarket.jp

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